ふりーものづくり所 かえると万年筆


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みつるの消しゴム 第4話



4話

どこまで話したっけ?
…………。
そうだ、みつるに捨てられたって所だったよな? 

そう俺は、気がついたら床に転がっていたのよ。
わけも解らず放心状態だったんだけど、
俺の物語はまだそこでは終わんなかったわけよ。
これだから人生って止めらんないよね。
女神が舞い降りたのさ。
いやー人生どう動くか分からんもんだね。
みつるの隣に座っていた女の子が俺を拾ってくれたのよ。
それでさ、
「みつるくんこれ落としたよ」ってみつるに渡してくれたの。
みつるはどうしたかというと
「ありがとう。落としたの気がつかなかった」
って言ったわけ。

俺は、またまた驚いてしまったわけよ。
本当にこの世に出てから驚くことばかりだわ。

みつるお前わざとだろ?
俺をわざと落としただろ?

ってさ。
でも次の瞬間みつるの手から伝わる
体温の上昇を感じて俺は気がついたね。
みつるのやつ恥ずかしそうに顔を赤らめたりしてさ……。

そんでさ、こんな人生もいいかなって思ったわけよ。
工場のおっちゃんにはさ、体をすり減らして、 使われるのが最高の幸せだって言われて来たけどさ。
それだけじゃないってね……。

しかも、俺頭いいから思いついたんだけど、
このままなら削られることなく長生きできるじゃん? 
それになによりみつるの喜ぶ顔みたいのよ。
あいつの照れた顔ってかわいいしな。
だからいいのよ、こんなんでもさ。

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