4話
ここ何日か、ばんそうこうは寝ていない。
昼も夜も休むことなく働いて、ちこのひざ小僧を守っている。
それもこれも、ちこの笑顔がみたいから。
たった1人で石やバイキンに立ち向かって、守り続けた日々。
さすがのばんそうこうも"ふにゃふにゃ"の"へろへろ"。
今にも倒れてしまいそう。
でもそんな隙を逃すまいとバイキンがやって来た。
「みんな、傷口をグチュグジュにしてやろうぜ」
今度はたくさんの仲間をつれてやって来た。
「ダメッ」
ばんそうこうは必死に抵抗するが、へろへろの所に多勢に無勢。
ついに通してしまった、ひざ小僧への道。
「お願いやめて」
ばんそうこうが叫んでもバイキン達は止まらない。
ウシシとあざ笑っては、傷口への道をズカズカ通っていく。
ひざ小僧を守りきれなかったばんそうこうは、
ぐったりと倒れてこんでしまった。
けどけどその時、なぜだかバイキンが慌てて戻って来た。
「ちょっとこれを見てください」
バイキン達の様子がおかしい。傷口を行ったり来たりして相談している。
「遅かったか……。仕方ない撤退だ」
なぜか、なぜかバイキン達。何もせずに去っていく。
それもそのはず、ひざ小僧。
イタイ傷はすっかりなくなって、そこにあるのは"かさぶた山"。
カチカチでバイキンだってへっちゃらな"かさぶた山"。
「ちこちゃん、ちょっとおいで。そろそろばんそうこう剥がしてもいいよ」
「えっいいの?」
「もう良くなったはずだよ」
「うん」
ぺり ぺりぺり
「あれっ、ママ〜なんか"アト"がついてるよ」。
「それはね。ばんそうこうさんが、ちこちゃんを守ってくれた証なんだよ」
「そうなんだ。ありがとうね、ばんそうこうさん」
今日も遊ぼう、かけ回ろう。
公園に行けば友達がいる。約束してなくても必ずいる。
日が暮れるまで笑おう、楽しもう。
「ねぇねぇこれ見て。ばんそうこうさんが守ってくれたシルシなんだよ」
ちこはひざ小僧を指差すと、ニシシと笑い自慢した。
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